ターリヒの「悲愴」 [古典音楽]
ヴァツラフ・ターリヒ、といっても、知っている人の方が少ないのかもしれないが・・・・チェコ指揮者界の英雄だ。ムラヴィンスキーとも親交があったらしい。(ターリヒの方が20年上)
そんなターリヒが指揮した「悲愴」をこのたび購入したので、早速聞いてみた。(このCDのブックレットには、ターリヒとムラヴィンスキー、ショウスタコーヴィチが一緒に写っている写真が掲載されている)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1371917
モノラル録音だが・・・一瞬、ムラヴィンスキーを聞いているのか、と勘違いしてしまうくらい似ている。(長幼からいうと、ムラヴィンスキーがターリヒに似ている、というべきか) ムラヴィンスキーはターリヒを敬愛していた、というのをどこかで読んだことがあるが、指揮者として少なからず影響を受けたところがあったのかもしれない。
第1楽章の慟哭部分などは、むしろターリヒの方が僕の好み。第2/第3楽章は甲乙付けがたい。第4楽章は、ムラヴィンスキーの方が上かな。
ターリヒとムラヴィンスキーには「ターリヒが指揮するチェコpoの演奏するドヴォルザークを聴いたエフゲニー・ムラヴィンスキーはそのすばらしさに感嘆し、その後ドヴォルザークを演奏しなかった」などという逸話もあるらしい。今度は是非そのドヴォルザークを聴いてみたいと思う。(2007年発売予定)
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